GoogleアナリティクスでIPアドレスは見れる?設定方法から除外方法まで紹介
GoogleアナリティクスはWeb解析ツールです。Web解析ツールだということは、IPアドレスをチェックすることもできるはず。
しか~し。GoogleアナリティクスでIPを取得できたという話はあまり聞きません。もうちょっと、何というんでしょうね、IPよりももっと大きい視点で見ているというか、そんな感じがしてIPの話が出てこなかったりします。それどころか、IPアドレスを別途取得したいがためだけに他社のアクセス解析ツールを入れているというケースすらあるほどです。
ですが、GoogleアナリティクスでもIPアドレスを見ることはちゃ~んとできます。その方法をご紹介です。
何のためにIPアドレスを取得する?
そもそも、なぜ訪問者のIPアドレスを取得するのでしょうか?
これには様々な理由がありますが、マーケティング活動という部分に絞ってご紹介をすると、まず何よりも正確なユーザーの市町村別のアクセス解析をするためです。
例えば、めちゃくちゃ極端な話ではありますが、沖縄の土産物や地域特産品のECサイトを運営しているとしましょう。
沖縄のお土産や地域特産品をお取り寄せしたい!というユーザーに向けてサイトを運営しているとして、さらにそういったユーザーを集客できるよう広告を投下しているとしたら、沖縄県からのアクセスが集中していてはあまり意味がありません。商品と客層がマッチしていない、というやつです。
この場合、どうせなら北海道くらいからアクセスが欲しいものですよね。このように市区町村ごと、あるいは大まかなエリアごとにお客様のIPアドレスを確認することによって、自分たちがリーチしたい客層にきちんとリーチできているかどうかチェックすることが出来るわけです。
また、運用によってはそのメディアにGoogleAdSenseを入れているケースもあるのではなかろうかと思います。
この場合、万が一Googleアドセンス側からアカウント凍結などの措置がなされた際にこちらとしては「不正を行っていませんよ~、アカウント凍結を解除してくださいね~」と申し開きをしなければならないわけです。
この申し開きを行う際にもIPアドレスを取得できるようにしておくと良い、という要素もあります。こちらについては専門的な内容になるのでここでは一旦割愛します。GoogleAdSenseとIPアドレス取得の関係性についてはまた別の機会に。
ちなみにGoogleアナリティクスでも市区町村別にアクセス解析をすることができますが、これはユーザー言語の設定や海外のネットワーク事情など様々な兼ね合いで正確な分類とは言い切れないのが現状です。もちろん、Googleアナリティクスの市区町村分類が全く使えないということではないのですが、より詳細に、IP単位で情報の取得が必要な場合にはIPアドレスを直接取得した方が良いでしょう。
Googleアナリティクスでは、ちょっと一手間を加えるだけでIPの取得が可能です。その方法をご紹介しておきます。
GoogleアナリティクスでIPアドレスを取得する方法
「管理>カスタム定義>カスタムディメンション>+新しいカスタムディメンション」からIPアドレスを取得することが可能で、下記の情報を追加します。
1.任意の「名前」を入力※例)IPアドレス取得など
2.「範囲」を「ユーザー」に
3.「アクティブ」にチェック
4.「保存」をクリック
5.「JavaScript」のコードをWebサイトにコピペして設置
後はWebサイトにコピーしたコードを貼り付けるだけです。
技術的な部分はここでは割愛しますが、詳細な貼り付け方法などは別途検索してみてください。
Googleアナリティクスで特定のIPアドレスを除く方法
サイトを運営していると当然ですが、各種のチェックのために自分の運営しているサイトをちょくちょく覗くということもあるでしょう。しかしこれでは毎回自分のIPアドレスが解析に入り込んでしまい、正確な解析ができなくなることがあります。
これではいけません。同様に、会社単位で運営している場合は関係者のIPアドレスも同様に情報として「ノイズ」になります。
そこで、関係者のアクセスについては除外するというルールを作りましょう。これによって、余計なアクセスデータを取り除くことができて正確な解析に役立ちます。
設定方法は簡単です。
「管理>すべてのフィルタ>フィルタを追加」で設定するだけ。
1.任意の「フィルタ名」を入力
2.フィルタの種類を「定義済み・除外・IPアドレスからのトラフィック」「等しいなど」を選択
3.除外したい「IPアドレス」を入力
4.「使用可能なビュー」を選択し、「追加」
5.「保存」をクリック。終了。
まとめ
このようにたった「ひと手間」をかけるだけでGoogleアナリティクスではIPアドレスを確認することができるようになり、市区町村解析よりも詳細にユーザーデータを解析できるようになります。また、関係者のIPアドレスなどは事前に除外しておくことによって、より精度の高い解析を行うことも可能です。